東京工芸大学 芸術学部フェスタ2020 電子図録

18 2013 年多摩美術大学现在哪个app能买足彩美術研究科デザイン専攻修了。同大学グラフィックデザイン学科助手を 経て、2018 年より東京工芸大学芸術学部デザイン学科助手。 大学在学中よりタイポグラフィ研究を始め、言葉を「読む」ことと形を「見る」ことによる文字の 伝達機能の総体について、金文書体、篆書体の字形を通して研究している。 日本デザイン学会、芸術工学会、日本漢字学会会員。 FESTA-06 研究ポスター 芸術学部フェスタ 2020 デザイン学科 髙城 光 TAKASHIRO Hikari 金文書体の字形分析——書体デザインの視点から 本研究の最終目的は列国金文書体、特に蔡国金文をモデルと した書体デザインと、そのプロセスの言語化である。 列国金文書体は、春秋戦国時代以降に中国大陸各地で多様化 した金文書体の総称である。金文書体の一般的なサンプルは 拓本として流布しており、墨色と白色の引き締まった印象に 書体そのものの印象が影響を受けやすい。年月による劣化も 資料の風合いを増し、それらの印象が書体の特徴かのように 受け止められる傾向がある。本来の字形そのものの特徴を書 体として再現するためには、資料に表れた形態の解釈と、特 徴の編集?再構成が必要である。本研究では、この過程を可 能な限り言語化し、書体の特徴と形態の関わりを明示するこ とを試みている。 今回の発表では、モデルである「蔡侯尊」「蔡侯盤」の文字 の点画を再解釈し、字形と字画の様式化を経て、書体デザイ ンに蔡国金文の特徴をどのように再現可能か検討した。様式 を適用した基本の 12 文字とそこから拡張した 27 文字をサン プルとして公開する。

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