東京工芸大学 芸術学部フェスタ2020 電子図録

32 2019 年より東京工芸大学、教職関係の授業担当者として着任。東京芸術大学现在哪个app能买足彩彫刻を修了後、 彫刻家として主に石を使用した作品を制作し、個展を中心にグループ等で作品の発表を続けている。 作家活動とともに、美術教育の現場で指導者としての経験を重ね、幼児教育から初等、中等、高等 教育、また専門分野での表現指導と、様々な教育現場での美術教育指導に従事。教職関係の授業の 中で、現在の教職の話を中心に実務についての講義をしている。 芸術学部フェスタ 2020 基礎教育 相澤久徳 AIZAWA Hisanori 風を語る 石自体が作り出す存在感や抵抗感、表現される形の表情の変 化を強調し、その形の中に表される強さを作品としてまとめ、 作り出された形態から広がりのあるイメージや、空間として 感じられる動きの中で、人間が生活する空間の存在と時間の 流れをテーマに作品にしている。今回出品した作品は、組み 合わされた形態全体の中で、流れやその場での動きを強調し た黒御影石の作品である。黒御影石の持つ強さと滑らかさや、 表現の中で現れる柔らかさを、空間の流れとして作品の中に 構成し、石そのものの扱いによって生じる色味の差や存在感、 強さを強調するだけではなく、柔らかな表現形態から空間へ の広がりを大切に考え、その流れの動きの中に時をイメージ し、人の存在との関係を表現しようとした。単純な形の動き の中から、観た人それぞれが、様々なイメージ、想像力を膨 らます中で、時の流れを感じられる作品になっている。 FESTA-11 作品

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