研究

2022.5.13

最先端「ものづくり」の未来を担う知識と技術を身につけよう

工学部 工学科 総合工学系 機械コース / 3?システム研究室
曽根 順治 教授 Junji Sone

教員プロフィール

そね?じゅんじ
豊橋技術科学大学卒業。现在哪个app能买足彩修了後、東芝入社 生産技術研究所にて光ディスク、樹脂レンズなどの樹脂製品の開発、金型用のCAD/CAMシステムを開発。併行して慶應義塾大学SFC研究所の訪問所員を務め、研究技術を基礎に重電用の3次CAD/CAM、PCテスター用の3次元CAD/CAMの開発、東芝内製3次元CADの開発リーダを勤める。
その後、東京工芸大学着任。3次元CG、CAD、バーチャルリアリティ(VR)、マイクロマシン技術の研究と開発を進めている。2015年~ 学内連携最先端技術研究センター長。

ベンチャー精神旺盛な学生たちの得意分野を伸ばします

 当研究室では、バーチャルリアリティの力覚提示デバイスやゲームエンジンなどを活用した仮想空間システムの開発など、3D技術の基礎に興味を持つ学生たちの?ものづくり?を支援し、特にMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いた高密度?高精度触覚デバイスの研究?開発に力を注いでいます。MEMSをひと言で分かりやすく言うと「極めて小さな電気仕掛けの機械装置」のこと。その技術は自動車のエアバッグや携帯電話、ゲーム機で使われる加速度センサーなど、私たちの暮らしの中でも数えきれないほど活用されています。

 また、連携最先端技術研究センターのセンター長も務め、教育?コミュニケーションロボットの研究開発を主催し、Pepperや表情認識ができる深層学習用のサーバーの導入、人間の生体情報を検知するセンサーを導入し、センター内および工芸融合の研究促進を行っています。

創造性を高め、問題解決の思考を育てます

 企業在籍時から得意であった最適化ソフト開発を応用して、学生にも人工知能を勉強してもらい、機械(ロボット)と人間のコミュニケーションによる協働社会の実現に向けて、連携最先端技術センターのロボットプロジェクトの主催や、新しいロボットシステム開発に挑戦していますが、研究を通して日頃から必要なことは「自分で考え、行動する」こと、「疑問を持つ」こと、「課題?問題」を見つける方法や視点を覚え、それを「解決」する思考を鍛えていくことが大切だと教えています。それが将来、社会で活躍していく人材を育てる大学としての使命でもあります。学内で行われるロボットコンテスト、ハプティックコンテストなどへの参加もサポートし、大学生としての重要な資質を身につけ、多角的な視点を養う機会を創出しています。

人との協働によって「やさしい未来」を描きます

 最近では、「遠隔手術ロボット」の触覚プロジェクトも他大学と進め、遠隔ロボットを操作する操作ロボットから医師に、詳細な手術情報やナビゲーションも行える技術開発を行っています。遠く離れた場所に患者がいても治療をうけることができる社会の実現はもうすぐそこです。

 日本のものづくり産業の将来の成長に向けた「次世代産業を支える技術」を学ぶことができる3?システム研究室には、設計からシステム開発、深層学習までバランス良く研究したい学生たちにとって最適な環境が整っています。ベンチャー精神旺盛な学生たちをサポートし、最先端の「ものづくり」を共に考えます。

連携最先端技術研究センター

 1997年に東京工芸大学 现在哪个app能买足彩 工学研究科 電子情報工学専攻内に設立。(1997年度文部科学省学術フロンティア推進事業「ハイテク?リサーチセンター整備事業」に採択)。電子情報工学専攻を基板として広くメカトロニクス、エレクトロニクス、インフォマティクス、コンピューティング分野の研究を進めている。

※所属?職名等は取材時のものです。

機械コース

一人一台のロボットを作りその機能を高めていくことで多面的な能力を身につける

ものづくりの基礎となるメカ?回路?プログラミングを、ロボットという具体的なモノを通して学ぶことができます。個人やグループでロボットを制作する授業が毎年配置されており、年次に従って、課題となるロボットもレベルアップ。コンテスト形式で技術の習得を目指します。